01絵画「 植物工事 」
1年 渡邉元気 F30 油彩
人と人工物が自然に飲み込まれた世界をイメージしました。
距離感と造形に力を入れて世界観を考えてみました。また荒廃したような世界を創りたかったため人形の部位をところどころ欠損させています。
02絵画「 登校の景色 」
1年 中西静音 F30 油彩
この作品を作ったきっかけは深海の雰囲気が好きだからです。深海は奥深く、暗くてあまりいいイメージはないのですが、一つの光に照らされると、神秘的で美しい光景が見られるので感動しました。毎日そんな好きな景色が見られたら素敵だなという気持ちを込めてこのタイトルにしました。光の描き方が難しく曖昧になってしまったため、次の作品では光の強弱を自分なりに魅力的に描けるようもっと頑張りたいです。
03絵画「 秘密の集会 」
2年 方山春輝 F30 アクリル
廊下にサメがいる、という不思議な感じを表現しようと思い、どのようにすれば雰囲気が出るのか試行錯誤しながら描きました。難しかったところは、廊下の奥行きを出すことで、壁と廊下の色塗りを迫力が出るように心がけました。
04絵画「それを治すために貴方のそばに」
3年 奥田悠冬 F30アクリル
このイラストは「いじめの影響によって本音を言えない少女に寄り添う少女」を描きました。言葉の攻撃やいやがらせによって辛い思いをしていても誰か1人味方になってくれると気が楽になると思います、この青い髪の少女は優しく寄り添っている存在として描きました。この気持ちが誰かに伝わると嬉しいです。
05絵画 「 泡 」
3年 濱田侑真 F30 油彩
楽な方へ楽な方へ逃げる者に近寄ってくる誘惑。その誘惑をどうにかして振りほどこうと頑張っている様子。
06絵画 「 自然の神秘 」
3年 永田悠希
「 今もまだ存在しているかもしれない自然を愛し愛される妖精の姿がそこに。」
6年前に描いた作品に更に線を描き加えました。 思えばここから僕の絵への熱量が変わったと言っても過言ではありません。 それほど思入れのある絵なので是非見て下さい。
07絵画 「 心の拠り処 」
1年 西尾優継 鉛筆
自然のある空間で多くの植物に囲まれていて心が落ち着く様な作品です。植物や川などの描き方が特に苦戦しました。白黒の濃さを調整をしたり植物の太さや大きさなどをうまくバランスよく、そして光がうまく入っているように表現するのが難しかったです。
08絵画+立体 「 羊と私 」
1年
飛び出している羊さんが夜に行きたくなくて飛び出して逃げようとしている感じに作りました。 この羊さんも夜が好きになってくれるといいですよね。
09立体 「 表裏の鬼面 」
2年 今村太星 22×22×15 粘土・他
人間の表裏 を鬼面で表現しました。
色それぞれに意味を込めています。まず左側=裏側です。白は感情が無く、機械的なイメージ、緑は穏やかさ、青はクールや冷静さ、黒は暴力性、赤は勇敢で熱血を意味しています。僕は、人間には様々な人格があると考えます。そして所々にあるジッパーや鉄板、テープや糸等の装飾は、この様々な人格が様々な方法で無理矢理繋ぎ合わされ、離れたくても離れられないという、悲しくもどうしようもない感じを表現しています。
次に右側=表側。元気いっぱい勇気もあり、明るいという意味で、黄色1色です。ただ、いつも黄色1色!=元気いっぱい、なわけはなく、左側にある5つの人格が出てくることもあるので、目の部分に様々な人格を意識した5色を入れました。
最後に全体です。全体はごちゃごちゃしており、左右非対称です。歯についた血は、人を傷つけた時の相手の血であり、人間の身勝手さ、傲慢さを表しています。
10立体「人間の身勝手と自然の強さ」
3年 田住孔友
スタイロフォーム・レジン・他
木を自然、周りにある透明の板が人間の考えることや人間が行っていることとします。
自然は人間の考えることを超えてきたり、壊そうとします。 ですが人間は、人間の考えに沿わないものは、自分たちの居心地がいいように手直しします。そのことに人間は何も悪びれないのです。それを透明な板で表しています。 人間はもっと自然について考えるべきかもしれません 。
11立体「寂れ・錆びれ・さびれ」
2年 池田政宗
扇風機・変電器・プリント基板・歯車・木材・針金・紙など
美術部で使わなくなった扇風機を見て、捨てる以外、他に道はないかと考え思い付きました。
今までも廃材を使用した作品を作ってきましたが、今回は「扇風機」を生かし、動きのある作品にしてみようと思いました。扇風機の首振り機能を利用して扇風機の頭を横につけて、うなずいているような動きを出しました。 扇風機だけでなく、工業高校ならではの捨てられていた歯車や何かの部品を使い、より機械っぽくしてみました。それによって、金属を扱っている作品ならではの「錆び」を利用し憂いを帯びた作品に仕上げることができました。寂れている雰囲気を出すために服の袖を燃やしたのですが、その時、袖の内側で火が大きくなっていて焦ったのが、とても印象的でした。他にも扇風機の頭が重くバランスに苦労したり、着せる服がなかったり、と作品を作るにあたり沢山の壁があったのですが、顧問の先生方やその知人、機械科の先生や先輩など沢山の人の協力があってこの作品を生むことができました。本当に、ありがとうございました。
(首がゆっくりと上下に動き、(速度を変電器で調整しています)指でつまんだ「一凛の花」=「命」を見下ろしたり、空を見上げたりして、憂いを感じる動きをします)
12立体「ワレヲスクウモノタチ~新たなる自分へ~」
2年
45×45×75 粘土・金属・木材など
この作品は、人間の思考を具現化したら面白い表現ができるのではと思って制作しました。
人間の根本的な善意と悪意を顔に半分ずつ別けて表しました。 慈愛と正義に満ち溢れた優しい善意と、冷徹かつ狂気的な怖い悪意の2つを表しています。善意は他の人の意見を聞こうとする気持ちが強いので耳が大きいですが 、悪意は自分が正しいと思っているので他の人の意見を聞こうとする気持ちが弱いため、聞く耳が善意と比べるとひとまわり小さくなっています。善意と悪意では考えることや気持ちに違いがありますが、考える脳と発言する口は同じ人間なのです。特にこだわったところは背面にある頭を切断して脳を剥き出しにしたところです。 切断された皮膚と脳の一部の断面は赤で濃いめに塗って、切断されてない部分はピンクに塗って仕上げました。よく見ると内部にボールが入っていて脳内では耐えきれなくなったため亀裂が入り、 頭の中から様々な感情が飛び出しています。喜び、怒り、悲しみ、楽しさ、恐怖、 優しさ、愛情、嫉妬、煩悩などのプラスとマイナスの感情や思考がたくさん渦巻いているのが見えます。この作品で伝えたいことは、どの感情や思考が自分にとって救いになるのかを即決するのではなくじっくり時間をかけて考えて、善悪に流されずに自分なりの考えを持ち続けて様々な困難に立ち向かえるように自分が納得できる考えを選択することが大切であるということです。本当の救世主とは自分は知らなくて普段は見えない内に秘めた新たなる自分であると私は思っています。
13デザイン(衣服)
「関係者の忘れ物」
1年 北本陽 150×70×10
ふと「着れる服を仕立ててみたい」 そのような突発的な感情で作ることを決意した作品です。どうせ作るなら観る人を楽しませたいと思い、色んな作品の中、ごく普通のそこら辺にあるような服を展示すれば、場違い感が出せるのでは、と考えこのようなデザインで仕立てました。この服は、胸部の高さに絞りを入れた細身に見えるデザインで、裏地は化学繊維の生地を当て着心地はもちろん耐久性も配慮しています。
14デザイン「つなぐ」
1年 浅田晴香
60×50×35 スチレンボード・粘土
『 』と『 』をつなぐ空間を作りたくてデザインしました。
『家』と『家』、『家族』と『家族』、『社会』と『社会』、『繋がり』と『繋がり』。2つの空間を繋げ共有させることで、別々のものを繋げる「つながり」を表現しました。